2007年5月20日 舞鶴

2007年05月20日 17:44

2007年5月20日 (第10回) 舞鶴
ふるるファーム


ふるるファームより若狭湾を望む

 「ふるるファーム」は東舞鶴港側に新しく建設された関西電力舞鶴火力発電所と共に建設された。大規模公共工事がおこなわれるとき付帯的建設をおこなって地元にも還元する例の施策である。2006年7月に地元地区が設立した株式会社により開設した。三重県の「伊賀の里手づくりもくもくファーム」に習って経営されているとの話だ。

途中から本降りに変った雨の中を走り続ける。少し寒い。瑞穂街道(R173)からR27に出て少し京都方面に戻り、山家(やまが)からr1を山中に向かう。

この道の奥は水上勉の「飢餓海峡」のなかで暗に主人公の慈善家樽見京一郎の出身地として設定されている土地だ。「飢餓海峡」は戦後まもなく現実に起きた洞爺丸転覆事故と北海道岩内町大火を起点として2人の人間の流転を描いた小説である。

小説では東舞鶴署の刑事たちが鉄道と日に数本しかないバスを乗り継いで犯人を追ってこの地を訪れる。また樽見京一郎の供述として、自分たち末弟が山の奥にある小さな田に肥えを運んでも下にある長兄の田を潤すことにしかならない悲哀が語られている。水上勉は福井県大飯郡の出身。地理的には非常に近い。そのような土地の事情には精通していたのだろう。

我々は途中でr51に入って北に向かい菅坂峠を越えて東舞鶴市街に下っていく。菅坂峠も以前は1車線の曲がりくねった山道だったが最近立派な道路が建設され付け替えられた。

全車無事帰還。
ありがとうございました。


(FZ6)


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