2010年2月21日(№27)スノーモビル

2010年02月21日 23:01

2010年2月21日(№27)スノーモビル

朝5時、高槻を出発。9人で2台のワゴンに分乗。名神高速-北陸道を経て途中、南條SAで朝食と休憩。福井ICからR158に入り大野市市街を抜けて9時前に六呂師高原スノーモビルランドに到着。240Km。快晴です。寒くありません。

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(左)六呂師高原スキー場 (右)早速またがってみる

9時過ぎから手続きと服装の準備。インストラクターの方から「汗だく」になるので厚着しないように言われる。結局、シャツと薄手のスキーウェア、防水用オーバー手袋だけで充分でした。

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(左)(右)本日楽しませてくれるスノーモビルたち

9時30分過ぎ。外の「ライセンス講習」場所に移動しました。
250cc、340cc、450cc、600cc(これは1台)のモビルがあり、まずそれぞれの相棒を選びます。
後で順番にモビルを交替していくのですが、250ccは軽くとても扱い易いのですがトルクをかけるとキャタピラが左右に振れ易い傾向があります。排気量が大きくなると当然パワーがあがるが旋回時のハンドルがとても重くなります。肩と腕の力いっぱいにハンドルを回さねばなりません。

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(左)(右)運転操作の説明

前部左右にソリ。ハンドル操作で2本のソリが平行を保って左右に振れる。曲がる内側と外側の角度の差は考慮されていないようです。ボーゲンしたりエッジを立てたりはしません。全部パラレルです。

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(左)エンジン部 (右)V型ベルト式連続可変自動変速機

後部に一条のゴム製キャタピラ。接地面の長さは1m弱、幅30cmくらいです。
アクセルは右側ハンドルのグリップの内側に短いレバーがあり右手親指で押して操作します。スノーモビルは上下方向にも激しく揺さぶられるため自動二輪のようにグリップを回すようになっていない理由が後でよくわかります。
ブレーキは左側ハンドル、自動二輪のクラッチの位置です。

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(左)(右)走行開始

インストラクターさんを先頭に大きな円形の走行をはじめます。大きな8の字走行もします。
山の斜面を横切る走行をします。そのままだと車体が斜面に沿って傾きスノーモビルが横転します。半分立ち上がった姿勢で体を山側に大きく乗り出し、車体が傾いても転覆しないようにバランスをとって走行します。ここでは途中で立ち往生したり本当に横転する人も出ます。適切なトルクとスピードでリズム感を持って走る必要があります。

最後に、深い雪にスノーモビルが突っ込んだときの対処を学びます。車体の周りの雪を踏み固めて足場を作り、後ろを持ち上げてキャタピラを雪の中から出します。前はソリの先端を持ち上げて雪の中から出します。こちらはエンジンがあるので重い。全員が順番にやってみます。

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(右下)一人でライセンス取得にきている女性。根性があります。

1周が5分-10分のコースをインストラクターさんを先頭にまず1周し、それからこのコースをフリー走行に入ります。
直線、登りでは体を後ろに移動しキャタピラに荷重をかけます。曲がるときは体を前に移して荷重をキャタピラからソリに移動します。駆動力は1本のキャタピラだけなのでとにかく直進方向に推進力が働き、曲がるのは機構的には無理をしています。バイクのようにバンクしないので力勝負になります。
両足は足の甲をエンジン部に当てるようにしてスノーモビルがジャンプしても人が外に跳ね上げられてしまわないようにします。

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(左)(右)雪の中から引き出す

このコースではスピードを出しても40Km/H程度。最高でも50Km/Hです。それでもかなりのスピード感があります。姿勢が低いことと雪面の振動がかなりあり、また雪を巻き上げながら疾走するためでしょうか。カーブで雪の中に振り落とされた人も。この程度では怪我などはしません。
11時45分、午前の部(ライセンス講習)を終了。

12時45分、午後の部「ツアー」を開始。
まず復習のため、先ほどのコースをフリー走行します。
それから5人ずつの2班に別れ、それぞれインストラクターさんに先導されてツアーに出発しました。
まわり一帯は本当は牧場だそうです。積雪は1-2mあり、しかも新雪の銀世界の中を1列になって30Km/hくらいで進んでいきます。

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(左)ツアー出発 (右)エンジン調整で停止中

やがて、丘の上の広い雪原に到着。新雪の中をフリー走行です。交替して600ccのスノーモビルに乗ってみました。600ccはエンジンを回すとあっというまに80Km/Hまで速度が上がりそのまま一瞬で100Km/Hを越えました。新モデルのためか他のスノーモビルとは全く違う走りです。

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(左)側面のへこみ (右)インストラクター号で牽引を試みる

1台が急旋回し過ぎて跳ね上がりスノーモビル自体の重量による衝撃で側面がへこみました。
ライダーは太腿の軽い打撲で済んだのが不幸中の幸いでした。
インストラクターさん、申し訳ありませんでした。

公道は走らないのでほとんどのスノーモビルにはウィンカーやバックミラーは付いていません。でもコース上では追抜きや並進などもしているので若干の不安は感じていたのですが。

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(左)(右)丘の上から

最後にとても見晴らしのいい丘に行って、しばし雪景色を楽しみました。インストラクターさんの説明で遥か西方の日本海海岸に近い国見岳に風力発電の風車が2基あるのがかすかに遠望できました。ドイツやオランダなどヨーロッパでは北海を中心に風力発電の建設が進んでいるそうです。沖合いに風車が数限りなくならびその電力供給量は全体の20%近くに迫っています。高速増殖炉による原子力発電で一発勝負しようとしている日本はかなりリスキーです。

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(左)持込の最新モデル (右)インストラクター号

ツアーには最新モデルのスノーモビルを持込で参加の方がいました。水冷4ストローク・並列・3気筒1050ccです。この最新モデルに試乗させてもらった人は1000ccクラスのバイクと同じ感覚と言っていましたのでかなり機能・性能が向上していると思われます。エンジン音もとても爽快です。

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15時過ぎに元の講習場所に戻り、「ヤマハスノーモビルライセンス」カードを受領して終了しました。このカードは3年間有効ですがその後もカードを自動切換えしライセンスは無期限に有効です。本日のライセンス取得・ツアーの費用は全部で1人11,000円でした。

肩、腕の筋肉痛をかかえて無事帰着しました。ありがとうございました。

(FZ6)



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