2009年8月15-16日(第23回)信州

2009年08月20日 05:38

2009年8月15-16日(第23回)信州

午前4時、予定通り高槻を出発。
今年は9月の大雨を避けて8月の帰省時期に変更したため参加できる人が少し減りバイクは10台である。
 XJR1300, CBR1000XX, CBR1000RR, TriumphTiger, TRX850, FZ6, SR400, SEROW, SKYWAVE, CBR250RR および日産キャラバン

バイクと伴走車1台のいつもの一泊ツーリングの編成だ。伴走車とは奥方様から逃げ切れなかったライダーが4輪車に乗り換えて家族共々参加しているのだ。この伴走車は2日目帰途でのSEROWの救出劇で今年も見事にその役割を果たす。

(高槻より伊那ICへ)

大山崎ICから全車無事ETCで名神に入る。1000円高速や高速無料化の影響からバイク用ETCは全く入手できなくなった。軽自動車や普通車で登録したETCを仮設しているバイクもあり心配していたが問題なし。

8月といっても朝4時の高速はまだまだ寒い。車は多く全体の流れは多少速度が落ちてはいたが、大津SAを通過後は車が減り速度がぐんと上がる。湖東富士を正面に見ながら走る5時頃、空が明るくなり夜明けを迎える。

この日は地震で崩落した東名高速上り線がまだ不通だったため、小牧JCTからの中央自動車道は混雑していた。しかし渋滞はない。

8Kmの恵那トンネルを抜けて青空が広がる。右に南アルプス、左に中央アルプスというすばらしい自然のの中を走り続ける。3年ぶりの伊那地方だ。9時前に駒ヶ根SAに到着。朝食。あいにく時間が早いためか駒ケ岳は山脈から湧き上がる霧に阻まれて見ることができない。

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(左)駒ヶ根SA
(伊那ICから富士見へ)

伊那ICから高遠城跡へ。10時10分。多くの歴史エピソードを持つ高遠城跡だが一面に林立する桜の木の緑に覆われている。夏の緑もすばらしいが、これが春の桜の季節ならばまたすばらしいだろう。チームメンバのO氏が今春の桜、夜桜の圧倒的な景観を写真ブックに残されている。道端には「高遠まんじゅう」ののぼりや看板が多い。「高速まんじゅう」やないで、と注意してくれる人がいる。

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(左)高遠城跡大手門


10時45分、杖突峠の無料展望台。北側眼下に広がる諏訪湖、茅野、富士見、そしてその向こうの八ヶ岳に思わず歓声があがる。

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(左)杖突峠より諏訪湖方面 (右)杖突峠にて
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(左)(右)杖突峠にて

茅野からR20で富士見パノラマリゾートに至る。冬は良質の積雪によるスキー、夏は国内最大級のMTBコースである。私は学生時代にここにはじめてスキーに訪れリフトで上ってからその傾斜の急なことに絶句した覚えがある。どのように下ったのかは定かではない。

11時過ぎに今夜1泊のお世話になる富士見パノラマリゾートのロッジコスモスに到着。MTBで昔からお世話になっている民宿だそうだ。ご夫婦で親身に面倒を見てくださるいい雰囲気。大盛りの野菜カレーの昼食が出る。これからも泊まりたい民宿だ。

   ロッジコスモス富士見高原
 0266-62-3855 〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見松目8656-1


(八ヶ岳山麓の清里・野辺山へ)

12時過ぎロッジコスモスを出発。まずロッジコスモスご主人の推薦で北東方向の山麓に見える立沢大橋へ向かう。山麓の農作物を3分早く駅まで運ぶための橋、と地元で皮肉をこめて「3分橋」と呼ばれている。田中県知事が中止命令を出したが、その後工事が再開され2006年に完成した。全長606m、高さ40m。今も通る車はほとんどない、とのことだ。この立沢大橋はビーナスライン方面に接続する八ヶ岳エコーラインへの入り口にあたる。

八ヶ岳高原ラインに入り清里に向かう。車は少なく夏でも涼しくワインディングが続く快適路である。途中、清里駅近くを通過。多くのみやげもの店が立ち並び芋の子を洗うような混雑だ。昔はこの清里も野辺山も駅前は草ぼうぼうの単なる野原だったし、野辺山近くのJR鉄道最高高度地点も単にその標識が一本立っているだけだった。

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清里:清泉寮 13時30分

清泉寮について ABOUT SEISEN-RYO
森に囲まれた癒しのリトリート・ビレッジ
人と自然と社会が、良き出会いを経て良き友になる…
 その先に見えるのが、自然と共生した持続可能な社会です。 清泉寮は、Camp & Conference Centerから、新しい「家」~新館と、自然学校・キャンプ場・ポール・ラッシュ記念博物館を加えて、 Mother Meeting & Training Center 国際研修交流センターとして、平成21年4月1日オープンいたしました。
 地域と世界の人々の相互理解の実践的なモデルを目的に、宿泊・研修、食育、体験交流の働きを充実させ、ご家族、お友だち、クラブ、学校、NPO、団体、会社など、大小さまざまな”コミュニティ”の成長のお役に立てることを願っています。



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野辺山宇宙電波観測所 14時40分

野辺山天文台は、学生時代同期の友人、三菱電機でアンテナを設計、2005年に不帰の人となったM君の思い出である。彼は電波望遠鏡を担当し年中この野辺山天文台に通い続けていた。
天文台の敷地内を周回し小さな展示室を見ることができる。約1時間。

この頃から怪しげな黒雲が広がり始める。
果たして復路の八ヶ岳高原ライン、赤橋を過ぎたあたりで突然豪雨に見舞われる。30分程度木陰で雨宿りした後、走り始めると5分も行かないうちに路面は乾いているではないか。ちょうど雨雲の通り道に遭遇し、そこに停止して降られ続けていたようだ。今回のツーリングもやはり雨にあった。

17時30分ロッジコスモス帰着。


(ビーナスラインを白樺湖へ)

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(左)夜明けの蓼科山方面 5時20分 (右)早朝の八ヶ岳方面 7時00分 いずれもロッジコスモス前より

上の写真は朝6時にロッジコスモスから北方の八ヶ岳方面を見たもの。
諏訪湖方面から霧が地形に沿って南東方向(右手へ)流れているのがわかる。諏訪湖から甲府までは長い谷が下っていてJR中央線、中央自動車道もR20も並んでそこを走っている。北側は八ヶ岳、南側は南アルプス北端の甲斐駒ケ岳がそびえる。途中には「長坂」という地名があり長坂ICもある。「富士見」という地名の由来もこの谷を通して向こう側にある富士山が見える、というものだ。
右の写真の白い球は牧草をまるめたもの。牛舎が点在し放牧が行われている。

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(左)ロッジコスモスを出発

翌16日7時15分、快晴。ロッジコスモスを出発。R20を茅野市内のビーナスライン起点に向かう。コッペパンを立てたような蓼科山が正面に見える。途中、芦沢で大門街道に入りショートカットして白樺湖に出る。蓼科山の麓を通らなかったのは残念。

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(左)車山付近 (右)南東・八ヶ岳方面 車山付近より 8時40分


(ビーナスラインを美ヶ原へ)

快晴のビーナスラインを霧ガ峰、和田峠、扉峠と進み、美ヶ原を目指す。高度が1500mを越えぐいぐい上げていく。正に天空の道である。そして恐ろしくて足がすくむ感じでもある。美ヶ原への最後の部分は驚いたことに、垂直の岩肌に鉄骨を打ち付け、あるいは岩を切り落として取り付けたような道路だ。そしてその上に広大な美ヶ原美術館やホテル駐車場が建設されている。高度2000m。10時00分。

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(左)北西・信濃大町、北アルプス方面 (右)北東・上田方面 美ヶ原にて
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(左)(右)美ヶ原美術館

(松本・高山を経由し帰途へ)

11時前、美ヶ原を出発。扉峠へ戻り、アザレアラインで松本に下り、R158で平湯から高山に到着。
途中、安房トンネルで通行料金をまとめて支払い中の会計係(SKYWAVE)を置き去りにして出発してしまう。
2年間通い慣れた高山で暫時休憩。

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(左)高山・高山陣屋前 14時15分 (右)せせらぎ街道道の駅パスカル清見 15時20分

14時20分、高山を出発。せせらぎ街道経由で郡上八幡へ。雨に合わずに初めてせせらぎ街道を通過した。かなり高速走行の快走路である。
16時30分、郡上ICから東海北陸道へ入る。車はやや多い。一ノ宮JCT手前で数Kmの渋滞。名神下りは米原付近、北陸道からの合流で数Kmの渋滞。多賀SAで休憩。
21時、全車無事、高槻に帰着。走行960Km。


コメント

  1. Dr.Slump | URL | -

    Re: 2009年8月15-16日(第23回)信州

    みなさまお疲れ様でした。救出されたのはセローなのか、ライダーなのか?
    セローがライダーから救出されたのか??
    まいど伴走車のお世話になり、皆様にご迷惑おかけしますが、懲りずにつれていってくださいませe-466

  2. Dr.Slump | URL | -

    Re: 2009年8月15-16日(第23回)信州

    やっぱりねe-259
    確かにセローは終始ご機嫌でしたe-257

  3. じゅんいち | URL | -

    9/20はツーリング開催?

    9/20はシルヴァーウィーク真っ只中…
    ツーリングは開催するのでしょうか?
    開催ならなるべく空いている道路・目的地に行かないと…何処がありますか?

  4. yukariko | URL | nft/jt/c

    Re: 2009年8月15-16日(第23回)信州

    日帰りのツーリングとは一味もふた味も違う羨ましいようなゆとりの感じられるツーリング+旅行ですね。

    道中記も詳しい記述と沢山のスナップで楽しい雰囲気まで感じられます。
    ゲリラ豪雨は残念でしたが皆様無事にお帰りになればそれもまた思い出でしょう。

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